バイクの種類その1
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ネイキッド
「Naked」とは、裸の、むき出しの、という意味の英語で、バイクでネイキッド(Naked)というと、カウルを装着していないバイクのことを言う。 ネイキッドというジャンルが生まれたのは、カワサキが1989年にゼファー(ZEPHYR)を発売したことにはじまると言われている。1970年代までは、バイクにカウルを装着していないのは当然の形であり、ひとつのジャンルとして認識されるまでもなかった。 しかし、ロードレーサーのレプリカモデルに代表されるように、市販バイクが高速化されるに伴い、1980年代には、市販バイクは本格的なフルカウルを装着したものが主流となっていった。このような流れに反するように生まれたゼファーや、その後発売されたホンダCB400スーパーフォアによって、カウルを装着していない「ネイキッド」は、バイクのひとつのジャンルとして確立されることとなる。 おもな車種は、カワサキでは前出のゼファーのほかに、ZRXシリーズ、バリオスなど、ホンダではCB400スーパーフォアのほかにCB1300スーパーフォア、CB750、ホーネット(Hornet)250、VTR250がある。ヤマハではXJRシリーズやジール、スズキではGSX1400、GSX400インパルス、バンディットシリーズなどがある。外国車では、ドゥカティのモンスターシリーズがネイキッドとなる。
ハーフカウル
ハーフカウルバイクとは、車体上半分のみカウル装着しているバイクのことである。アッパーカウル(上部のカウル)のみ装着、アンダーカウル(下部のカウル)を装着していないことである。 ハーフカウルバージョンがあるバイクとしては、ヤマハでは、1984年登場のレーサーレプリカFZ400R、水冷4サイクル849ccDOHC並列2気筒5バルブエンジンをデルタボックスフレームに搭載した、1991年登場のTDM850、1997年登場のFZ400、2001年登場のFZ1がある。 ホンダのバイクでは、CB1300スーパーボルドール(SUPER BOL D'OR)がある。これは、CB1300スーパーフォアにマイナーチェンジが行われ、ハーフカウルを装着したスーパーボルドールが2005年にラインナップに加わったものである。同じく2005年に、ハーフカウルを装着した400ccのCB400スーパーボルドール(SUPER BOL D'OR)も、CB400SFのマイナーチェンジに併せて登場した。また、ネイキッドシリーズとして人気の高いホーネットにハーフカウルを装着したモデル、ホーネットSも2000年に発表した。エンジンは、CBR600Fやホーネット600と同じ水冷4ストロークDOHC直列4気筒600ccである。 スズキでは、1995年に発売されたGSF1200や、GSF1200のモデルチェンジバージョンとして2000年に発売されたバンディット1200に、型番「S」のハーフカウル仕様がある。同社における型番「S」は、すべてハーフカウル仕様で、ほかに90度Vツインエンジン搭載のTL1000S、SV400Sがあった。 外国車では、ドゥカティSSが、購入時にフルカウルとハーフカウルを選択できるようになっていた。また、購入後にサイドカウルを購入すれば、フルカウルとハーフカウルを「着替える」こともできた。
スポーツバイク
移動の手段やツーリングという用途に使う以外に、サーキットなどでの高速走行に適した、スポーツ走行用の道具となるバイクのことを、スポーツバイクやスーパースポーツなどと言う。スポーツ走行とは、一般的に、タイムを削るために神経をとぎすまして走ることである。 スポーツバイクや、スーパースポーツは、フルカウルを装着するなど、先進的なデザインのモデルが多く、曲がりやすく、加速しやすいといった性能を持たせたモデルである。難点は、ポジションが長時間の走行に向いておらず、荷物が積みにくいことなどである。レーサーレプリカのことを特にスーパースポーツということもある。 スポーツバイクの代表車種は、ヤマハのYZF-R1、YZF-R6、FZ1 FAZERなど、ホンダでは、CBR600RR、CBR1000RRのCBRシリーズ、スズキのGSX-Rシリーズ、カワサキのニンジャ(Ninja)ZX-10R、ニンジャ(Ninja)ZX-6R、などがある。 外国車では、ドゥカティ999、アプリリアRSV1000Rなどである。
アメリカン
アメリカンバイクとは、クルーザーとも言われるバイクの種類である。ハーレー・ダビッドソンに代表されるアメリカ製バイクの外観などを模したバイクのことを指して使われる。 アメリカンバイクの名称は、一般的には、アメリカ製のバイクには使われず、ヨーロッパや日本のメーカーが作るクルーザーバイクに対して使われる。 ヨーロッパ製バイクの代表車種は、モト・グッツィのカリフォルニア・シリーズがある。2008年3月現在日本で発売されているカリフォルニア・シリーズは、カリフォルニア・ヴィンテージ(California Vintage)である。カリフォルニア・ヴィンテージは、空冷4ストローク90度V型2気筒1,064ccエンジンを搭載している。モト・グッツィのほかの車種のシート高が80センチであるのに対して、カリフォルニア・ヴィンテージは77センチと、シート高が若干低く、アメリカ製クルーザーバイクを模した外観と言える。 日本製バイクの代表車種は、ヤマハのドラッグスター(DragStar)1100がある。ドラッグスター1100は、空冷4ストロークV型2気筒1,063ccエンジンを搭載しており、シートの高さは69センチと、ほかのヤマハの車種が79センチから81センチ程度であるのに対し相当低く、こちらもアメリカ製クルーザーバイクを模した外観と言える。
レプリカ
レーサーレプリカとも言われるバイクの種類である。ロードスポーツバイクの1カテゴリで、ロードレースのワークスマシンのフォルム、カラーリングを忠実に再現して作られる。また、性能や技術においても、ロードレーサーを市販モデルにフィードバックして作られる高性能なバイクであるため、操作性やパワーも突出した性能を持つ、ハイレベルなバイクである。乗りこなすには、相応の技術と経験が必要となる。 1980年代においては、日本でもロードレース世界選手権(WGP)や国内の全日本ロードレースの人気も高い時代であった。バブル景気も重なって、高価なレーサーレプリカが非常によく売れ、レーサーレプリカブームであった。 レーサーレプリカは、ヤマハのレーサー、TZのレプリカとして発売された、赤と白のヤマハワークスカラーのTZR250、TZR125、TZ50、同じくワークスカラーで、YZR500のレプリカモデル、RZV500などがあった。ホンダでは、NSR500のレプリカNSR250Rがあった。このカラーリングは、ホンダレーシング(HRC)のワークスカラーや、かつての名門チーム、ロスマンズホンダのロスマンズカラー、レプソルホンダのレプソルカラーのカラーリングで発売された。スズキでは、RG250Γ(ガンマ)が発売された。黄色いHB(ハーベー)カラーや、青と白のスズキワークスカラーがあった。その後、RGV250Γにモデルチェンジされ、ラッキーストライクカラーなどが発売された。

